複数の条件で価値を個別に評価するより、同時に評価した方が、自分にもたらす価値の差異を大きく捉えてしまう傾向が強いので注意が必要です。
人は皆、小さな差異を過大評価する傾向にあるので気をつけたいですよね。
誰でも自分が好きなものは情報を集めて知っていて、自分に最適なものを選択することが想定されていますが、実際にはそうではありません。
予測と実際の結果の間にはしばしば大きなギャップが生まれ、往々にして悪い決定につながります。
区別のバイアス（偏見）に気がつかないと、FX・投資のみならず、あらゆる局面において非常に悪い決断をすることになりかねません。
解決するには、比較の基準となる共通の要因を探すことが重要です。 単一の変数を検討すると、区別のバイアスが現れます。
たとえば、「年収600万円を稼ぐ単調な仕事」と、「より厳しい職種で年収500万円を稼ぐ仕事」とどちらかを選択する必要があるとしましょう。 より良い条件で稼げるのであれば、多くの人は年収600万円を稼ぐ単調な仕事を選択します。
しかし、単調な仕事で得られた余分なお金がもたらす欲求は、退屈と欲求不満を生み出す可能性があるという事実を見逃している可能性もあります。
実際には、どちらの仕事の内容が満足度があり、やりがいがあるかが大切になってきます。
まずは、現在(いま)自分が満足するものが永遠に続くことではないということを踏まえて、ストレスの少ない条件を選択して自分のニーズに適しているかを見定めることが重要です。
また、選択肢の範囲を広げて、可能な限り多くの要因を考慮することも大切です。 上記の年収の話で言えば、勤務地の立地条件や福利厚生、もちろん業種など、自分自身のライフスタイルも考慮に入れることを忘れてはいけません。
FX・投資でも、それぞれの可能性を総合的に分析し、短期的および長期的にどのような結果になるかを考慮して選択することをおすすめします。
