気づけば変われる

現在志向バイアス
未来より「今」を優先? 目先の利益を選んでしまう

評価する対象が「今」か「未来」かで、対象は同じであっても着目する観点が異なるためにおこります。

つまり、「未来」はより抽象的な点に着目して、「今」はより具体的な点に着目して判断してしまう。

実際の取引で言えば、利益確定がいつも早すぎると後で感じるトレーダーは少し意識して取引を行うようにしてみましょう。

例えば、禁煙ができない理由の一つに「現在志向バイアス」があります。これは未来の利益よりも現在の利益を優先する心理です。目の前にある事柄を過大に評価してしまうことです。

マシュマロの実験

アメリカのスタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミシェル氏(オーストリア生まれで、性格理論と社会心理学が専門。コロンビア大学の心理学部のロバート・ジョンストン・ニーヴン人文学の教授)は「マシュマロの実験(マシュマロ・テスト)」で、この『現在志向バイアス』を解明しました。

具体的には4歳の子ども186人が実験に参加し、子どもたちは気が散ることとの無いように机と椅子だけの部屋で、机の上の皿にマシュマロが一個のっている環境で行われました。

一人の子どもに対して、研究者が「そのマシュマロをあげるけど、私が戻ってくるまでの15分の間、食べるのを我慢したら、マシュマロをもうひとつあげるけど、それを食べたら、2つ目は無しになるよ。」と言って部屋を出て行きました。

研究のために、部屋の中は、隠しカメラで記録されました。映像分析の結果、マシュマロをずっと見つめたり、触ったりする子どもは最後には食べてしまう事が多いこと、我慢できた子どもはマシュマロから目をそらしたり、後ろを向いて、マシュマロから注意を逸らす傾向があることが分かりました。最後まで我慢して、2つ目のマシュマロを手に入れた子どもは、全体の1/3ほどという結果でした。

自分はどっち?

現代の大人でも同様の事が言えます。

例えば以下の2つのパターンの場合はどちらを選ぶでしょうか?

・今、もらえる5万円

・1年後、もらえる10万円

合理的に考えれば金額の大きい10万円を選びますが、お金をもらうことの喜びは今すぐもらえる5万円のほうが想像しやすく、すぐ手に入る目の前の小さな利益(5万円)をもらおうとする人もいるのです。

FXや投資に関しても、上記の心理パターンを踏まえて如何に自分の心の変容が動いているのかを客観的に観察する事で大きな損失を防ぐのに役立つ事になると思います。

日頃から、気をつける事はもちろん、日常の中でつぶさに自己の行動を観察することで少しずつでも向上するように努めることが大事だと自分も感じています。


現在志向バイアストップイメージ


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